質屋はお金を借りたいから品物を担保として預かり、その品物に見合うお金を貸しています。
「借金をする」という点から消費者金融と比較したり、メリットとデメリットを知りたい人は多いのではないしょうか。
今回は、そんな方に向けての記事になります。
この記事を読めば…
②質屋のデメリット
③利息の計算方法
勿論、メリット・デメリットを把握することは大事ですが、
それら2つの要素を比較し判断することがより重要となります。
この記事が、今お金で悩んでいる方にとってお役に立てば幸いです。
オカデモ先生
目次
質屋のメリット
質屋の主なメリットは3つあります。
・返済の催促がない
・誰かにバレる心配がない
特に金融事故を起こしていても利用できる点は、利点としてかなり大きいです。
他のお金を借りる手段において、金融事故を起こしている場合、個人信用情報に傷がついているため
審査に通らず、お金を借りることができないでしょう。
それでは、各メリットについて掘り下げます。
金融事故を起こしていても利用可能
直近で5年以内に金融事故を起こしている場合、カードローンやクレジットカードのキャッシング枠の審査に通らない可能性が非常に高くなります。
田中さん
オカデモ先生
カードローンなどは、無担保で融資する代償として、返済できるという信用を重視するのです。
一方で質屋は担保を預かって融資するため、金融事故を起こしていても利用できます。
さらに、質屋での借り入れは個人信用情報などの審査が不要で、記録にも残りません。
返済の催促がない
何度も言いますが、質屋は商品を担保として、融資を行います。
利用者が返済期日を守れば利息で儲かり、守られなくとも商品が手に入り、
その商品を融資した金額より高値で売れば差額分の利益が出るため
返済の催促をする必要がありません。
利用者側からしても、返済ができなくなった際は、質流れという方法で
返済を止める選択をすることが可能です。
田中さん
オカデモ先生
つまり、モノの所有権が質屋に移るんだ。
誰かにバレる心配がない
質屋を利用しても、基本的に誰にもバレません。
仮に利用しているところを誰かに見られたところで、何も心配する必要はないでしょう。
なぜならば、今や質屋は「質入り」のほかにも、利用者のいらなくなった商品を買い取る「買取」サービスを行っているからです。
したがって、誰かに質屋に入るのを目撃されても「買い取ってもらった」と言えば済む話なのです。
さらに、それ以外にも質屋の中では商品の販売もされています。
同じように「買い物してた」とか「ブランド品見てた」と言えば、
お金に困っていることがバレることはないでしょう。
質屋のデメリット
質屋の主なデメリットは2つあります。
・金利が思いのほか高い
質入りする商品がなれけば利用できない
担保として預ける商品がなければ、そもそも質屋でお金を借りることができません。
さらに、担保として預ける商品はなんでもいいとわけではありません。
最近では、iPhoneやiPadのようなスマホや携帯端末などを預かる質屋も存在していますが、
その多くは高級時計やネックレスのようなブランド品になります。
人によっては、なかなかブランド品を手放したくない人もいるでしょうし、
そもそもブランド品を持っていない人もいるでしょう。
そのような方々は、質屋を利用しないほうがよいでしょう。
金利が思いのほか高い
もうひとつの質屋のデメリットは、金利の高さです。
質屋の公式サイトを閲覧すると、金利がおよそ1%~5%と表示されていて
安く感じた方もいるのではないでしょうか。
見間違えてはいけません。
よく見ると、その数字は月利の数字です。年利ではないため注意して下さい。
質屋は基本的に上限金利が9%と定められています。
これを年利で表記すると、109.5%というビックリ仰天の数字になります。
この数字は質屋営業法第36条で定められた上限であり、
短期返済を想定した質屋だからこその高利と言えるでしょう。
原文:質屋に対する出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律(昭和二十九年法律第百九十五号)第五条第二項の規定の適用については、同項中「二十パーセント」とあるのは、「百九・五パーセント(二月二十九日を含む一年については年百九・八パーセントとし、一日当たりについては〇・三パーセントとする。)」と、同法第五条の四第一項中「貸付け又は保証の期間が十五日未満であるときは、これを十五日として利息又は保証料の計算をするものとする。」とあるのは、「月の初日から末日までの期間(当該期間の日数は、その月の暦日の数にかかわらず、三十日とする。)を一期として利息を計算するものとする。この場合において、貸付けの期間が一期に満たないときは一期とし、二以上の月にわたるときは、そのわたる月の数を期の数とする。」とする。
一方で、大手カードローンの上限金利(年利)は18.0%前後です。
カードローンと比較しても、質屋の年利はやはり桁外れです。
以下のグラフは、質屋と大手カードローンを比較したものです。
10万円の融資を受け、30日後に返済することを条件とし、
質屋は月利5%(年利60%)の店舗を仮定しました。
比較要素 | 質屋 | 大手カードローン |
借入額 | 10万円 | 10万円 |
金利(年) | 60.0% | 18.0% |
30日分の利息 | 5,000円 | 1,479円 |
田中さん
オカデモ先生
質屋の利息について、補足説明をしよう。
利息の計算方法は「満月計算」と「暦月計算」がある
質屋の利息の計算方法には、2つの方法があります。
満月計算と暦月計算です。
満月計算は、翌月の同じ日、またその前日までを1カ月とみなす計算方法です。
暦月計算は、月末をまたぐと1カ月とみなす計算方法です。
8月25日~10月5日に質屋で借りたと仮定します。
満月計算であれば、9月25日までが1カ月、10月5日までは10日程ですが1カ月と換算され、合計2カ月になります。
暦月計算であれば、8月31日までが1カ月、9月30日までで2カ月、10月5日までは5日ですが、1カ月と換算され、合計3カ月となります。
オカデモ先生
まとめ
いかがでしたでしょうか。
質屋のメリット・デメリットわかっていただけたでしょうか。
メリット・デメリットを比較しながら、自分に適しているかどうかしっかり判断してください。
また、当サイトでは質屋だけではなく、他にもお金に関する情報を提供しています。
是非ご覧ください。
それでは、質屋のメリット・デメリットをまとめましょう。
②返済の催促がない
③誰かにバレる心配がない
②金利が思いのほか高い