お金を借りる手段のひとつとして質屋というものがあります。
よく街中にありますし、知っている方も多いと思います。
聞いたことがない、知らない、という方も覚えていて損はないでしょう。
さてさて、この記事では質屋について解説するわけですが、
この記事を読むと…
②質入れの方法
③質屋を利用する人の特徴
④質屋に預けられるもの
が理解できます。
一時的にブランド品を質屋に預け、現金を受け取ることもでき
「今」使っていないブランド品があるという方は、ご利用いただきたい手段となってます。
家に使っていないブランド品がある、という方には
質屋を使わない手はないと言っても過言ではありません。
目次
実は知らない!?質屋の仕組み
田中さん
オカデモ先生
田中さん
オカデモ先生
質屋はお金を借りたい人から担保として利用者の品物や商品を預かっています。
そして、その品物に見合うお金を貸すことを仕事としています。
質屋が品物を担保にお金を貸すことを「質入れ」「質預かり」と呼びます。
田中さん
オカデモ先生
質屋への返済期限は原則3か月と定められています。
これは質屋営業法17条で、流出期限を3か月未満に設定してはならないと決められているからです。
原文:前項第三号の流質期限は、質契約成立の日から三月未満(質置主が物品を取り扱う営業者であり、かつ、その質に入れようとする物品がその取り扱つている物品である場合においては、一月未満)の期間で定めてはならない。
質入りから3か月後に返済できない場合、預けた品物は質屋のモノになります。
これを「質流れ」や「流質」と呼びます。
その場合は、元の持ち主は品物を返してもらうことは出来ませんが、借金は返済する必要はありません。
3か月後にお金を支払うことが出来なくても、その後の利息を払う必要もありませんし、
質屋からの厳しい催促や取り立ては一切ありません。
一方で計画通りに返済されなった質屋は、担保として預かった品物を処分することで貸したお金を回収します。
質屋はこのようにして商売をしているのです。
質屋は2つのシステムがある
実は質屋は2つのサービスを提供しています。
ひとつは、上記のような「質入れ」のサービス。
質入れは、お客様が持ってきた品物や商品を担保として預かり、お金を貸すシステムです。
もうひとつは、「買取」のサービス。
買取は、お客様が持ってきた品物や商品に値段を付けて、その金額で買取するシステムです。
質入れの場合は、返済期限を過ぎるまで品物の所有権は利用者にありますが、
買取の場合は、買い取った時点で品物は質屋の所有物となります。
返済パターンは大きく分けて3つ
質屋で品物を預けてお金を借ります。
先ほどもの述べたように、質屋への返済期限は3か月であり、
期日までに借りたお金とその時までの利息を支払えば、品物を取り戻すことが出来ます。
3か月の間に支払うことが出来なかった場合は、預けた品物は質屋のモノになります。
「3か月の間に借りたお金と利息を支払えないけど、預けた品物を取り戻したい」という場合には、利息分だけを支払うことで返済期限を延長することが出来ます。
例えば、1か月分の利息を支払えば、1か月質入れの期限を延長することが可能です。
このように、返済期限を超えない間に利息分を支払うことで、預かり期間を延長することを「利上げ」と呼びます。
質屋では、利上げをすることで質流れを一時的に防ぐことができます。
田中さん
オカデモ先生
田中さん
②返済期限までに借りたお金を用意できないため、3か月分の質料を払って期限を延長する。
③期限が来て、借りたお金も質料の支払いもしないで、流質にする。
※質屋で支払う利息のことを「質料」と呼びます。
質入れの申込方法は至ってシンプル!!
質入れの申込方法は非常に簡単です。
手順としては品物を質屋に持っていき、査定を受けて、融資を受けます。
時間も手続きがスムーズに進めば、15分~30分で終わります。
もちろん、査定額が自分の思い通りにならなかった場合は、その場で品物を預けず、引き取ることもできます。
田中さん
オカデモ先生
・パスポート
・保険証(国民健康保険証、社会保険証)
・住民票(発行から3か月以内)
オカデモ先生
どんな人が質屋を利用しているの?
質屋を利用する人は、何か特別な特徴を持っているというわけではなさそうです。
給料日前でお金が足りなくなった方、投資家でお金を調達したい方、会社経営者で資金繰りをつながなければならない方、使わなくなったブランド品を売りたい方、などなど性別年齢を問わず様々な方が利用しています。
強いて言えば、質屋は銀行や消費者金融と異なり、個人信用情報や年収による審査がいらない、お金を借りたことがバレないなど多くのメリットがあることから、
金融事故を起こしていて、金融機関を利用できない人にとっては大変都合の良い手段と言えます。
何でもいいわけではない!?質入れできる品物は?
質屋に担保として預けられる品物を「質草」や「質物」と呼びます。
この質草なるものは、基本的には一定以上価値のあるものでなくてはなりません。
田中さん
オカデモ先生
田中さん
オカデモ先生
やはり質屋で預けられる品物は、ブランドバック、ブランド品、アクセサリー、金・プラチナ、時計、宝石類などが多いです。
質入れや買取の査定価格は、新品の販売価格の20~40%程度になることが多いそうです。
代表的な商品でいえば、ロレックスをはじめとした高級腕時計は高価格が期待できます。
他にも指輪、ネックレスといったアクセサリー類もよく質屋で預けられています。
しかし、傷や変形している場合には、査定は大きく下がってしまうので、ご注意ください。
質屋に持っていく前に店舗に必ず問い合わせましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでお読みいただき、ありがとうござました。
これであなたも質屋を利用する準備が出来るのではないでしょうか。
質屋は銀行や消費者金融と異なり、個人信用情報にも傷を付けず、返済の期日も定められない非常に便利な手段です。
それでは、この記事で読んだことをまとめましょう。
②買取:品物と引き換えに代金を受け取ること。
「質入れ」の場合、質屋への返済期限は3か月となっています。
3か月以内に返済するかどうかで、利用者の返済パターンは大きく変わります。
②返済期限までに借りたお金を用意できないため、3か月分の質料を払って期限を延長する。
③期限が来て、借りたお金も質料の支払いもしないで、流質にする。
質屋への申し込み方法も非常に簡単でしたね!
②査定を受ける
③融資を受ける
所有時間:15分~30分
持っていくもの:質屋に預ける品物、身分証明書
質屋の利用者も非常に多岐に渡ります。性別年齢は様々です。
質屋のメリットを考慮すると、金融事故を起こしていて、金融機関を利用できない人にとっては非常に都合の良い手段でしょう。
質入れできる品物はブランドバック、ブランド品、アクセサリー、金・プラチナ、時計、宝石類などが多いです。
ブランド品の高級時計やアクセサリーは高価格での査定が期待できるでしょう。